歯医者さんがおすすめしない銀歯のメリット・デメリットとは?
投稿日:2024年1月11日
カテゴリ:スタッフブログ
歯医者さんがおすすめしない銀歯のメリット・デメリットについて
札幌市西区の歯医者「村川歯科医院」の歯科衛生士です。
昨今では、保険の治療でも白い素材などが取り扱われているため、銀歯などのつめ物・かぶせ物を使用する歯科医院は減少していますが、従来の保険治療では加工がしやすい、強度がある、安価であるなどの理由から銀歯のつめ物・かぶせ物が多用されていました。
保険治療で使用される銀歯はメリットもありますが、その反面デメリットも多くあります。今回のブログでは、歯医者さんがおすすめしない銀歯のメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
銀歯のメリット
保険適用で費用が抑えられる
セラミックなどの素材は自費診療となるため、治療費が高額になってしまいます。一方、銀歯は保険適用ですので治療費を抑えることができます。
強度が高い
銀歯は金属ですので、セラミックやプラスチックなどの素材に比べて強度が高いため、割れたり、欠けたりする心配がありません。ただし、金属は経年によって変形するため、定期的に検診を受けることをおすすめします。
銀歯のデメリット
虫歯が再発しやすい
銀歯は表面に汚れが付着しやすい性質があります。さらに劣化が著しく、経年によって少しずつ変形するため、土台の歯との間に隙間が生じやすくなります。その隙間から細菌や汚れが内部に入り込むことによって虫歯の再発リスクが高くなります。
見た目が悪い
銀歯は金属ですので、周囲の歯と色が調和しません。お口を開けた際などに目立ってしまうため、どうしても見た目が悪くなってしまいます。
金属アレルギーのリスクがある
銀歯はいくつかの金属を使用した合金です。銀歯を長期間お口に入れていると、唾液によって金属イオンが溶け出してしまいます。溶け出した金属イオンが体内に蓄積されることによって金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
歯茎が黒ずむ(メタルタトゥー)
銀歯の溶け出した金属イオンが歯茎に付着すると、歯茎が黒ずんだり、変色してしまいます。この黒ずみや変色はメタルタトゥーと呼ばれ、歯茎のピーリングなどを行わなければ取り除くことができません。
対向歯に負担がかかる
金属は強度が高いため、場合によっては対向歯に大きな負担がかかってしまう可能性があります。部分的に強い力がかかった場合は天然歯が欠けたり、割れたりするリスクがあります。
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